堤聖也 vs ドネア|43歳レジェンドの“一発”は本当にあるのか?試合展開と勝敗を深掘り分析

ボクシング界がざわつく中、多くのYouTuberや解説者が「堤選手の若さとスタミナ」を推しているのを横目に、あえてドネアの「一発」と「仕上げ」に夢を託す——この選択、実にロマンがある。むしろロマンしかない。だが、ボクシングという競技は時にロマンを現実に変えてしまうから恐ろしい。

 


まず、もしドネアが井上尚弥との第1戦、いわゆる“ドラマ・イン・サイタマ”のような動きを取り戻していたらどうなるか。あの時のドネアは、年齢という概念を一度どこかに置いてきたかのようなキレと反応を見せていた。

 

堤選手のガードが固いのは確かだが、ドネアの左フックはガードの隙間を「すみません、ちょっと通りますね」と言わんばかりにすり抜けて脳を揺らす。

 

あの角度、あの軌道、あれはもう芸術作品だ。
そして公開練習。主様が「いける」と感じたあの直感、あれは侮れない。ボクシングファンの“野生の勘”は時に専門家を超える。43歳という年齢は普通なら引退していてもおかしくないが、ドネアは「年齢? それ食べられるの?」というレベルで気にしていない。もし減量も順調で、スピードとキレが残っているなら、序盤で“閃光”のカウンターが炸裂し、

そのままKO……という展開は、むしろ想像してしまうとニヤけてしまうほど美しい。
一方で、堤選手がドネアをKOするのは簡単ではない。堤選手は「一撃必殺」ではなく、

 

「相手を削って削って、心を折るファイター」だ。だが相手はドネア。心が折れるどころか、折れそうになった瞬間に左フックが飛んでくるタイプである。そんなレジェンドを一発で沈めるのは、さすがに難易度が高い。


だからこそ、ドネアの「一撃」に期待してしまう。「KOされるドネアは見たくない」という気持ちは痛いほどわかる。レジェンドが若手に削られて散っていく姿よりも、最後にもう一度輝きを放つ姿を見たい——これはファンの本能だ。


もし予想どおり、ドネアがあの左フックで世界を驚かせたら、それはもうボクシング史に残るドラマだ。映画化してもいいレベルだ。


当日は、「ドネアの左がいつ火を噴くか」という視点で、心臓に悪い試合を楽しむことになりそうだ。