酒井法子容疑者毛髪から覚せい剤成分の反応…警視庁

酒井法子容疑者毛髪から覚せい剤成分の反応…警視庁
覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された俳優の酒井法子(本名・高相<たかそう>法子)容疑者(38)の毛髪から、覚せい剤成分の反応があったことが警視庁の調べで分かった。捜査関係者が明らかにした。警視庁は酒井容疑者が覚せい剤を使用したと見て時期の特定を進め、使用容疑での立件の可否を慎重に検討する。

 酒井容疑者は調べに「昨夏ごろ、主人に勧められて数回覚せい剤を使用した」と供述したとされるが、今月8日の逮捕直後の尿検査では覚せい剤の陽性反応は出なかったため、警視庁が毛髪鑑定を進めていた。

 捜査関係者によると、一般的に毛髪は1カ月で約1センチ伸びるため、毛根と覚せい剤反応が出た部分の長さから使用時期がある程度推定できるが、特定は難しいという。

 東京地裁は19日、酒井容疑者の拘置期間を28日まで9日間延長する決定を出した

夫の高相容疑者、覚せい剤「使用」で追送検 「4年前、妻に勧めた」

覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された酒井法子(本名・高相(たかそう)法子)容疑者(38)の夫で自称プロサーファー、高相祐一容疑者(41)=同法違反(所持)容疑で逮捕=が19日、同法違反(使用)容疑で東京地検に追送検されていたことが分かった。高相容疑者は「妻に4年ほど前に覚せい剤を勧めた」との内容の供述をしているという。警視庁は、高相容疑者が夫婦で覚せい剤を使用していた疑いが強いとみて、使用頻度や覚せい剤の入手経路などを調べている。

 捜査関係者によると、高相容疑者は逮捕直後「覚せい剤について妻は一切知らない」と供述していたが、酒井容疑者が「昨夏ごろ主人に勧められ、数回覚せい剤を使った」と供述したことを知らされると、一転して「夫婦で覚せい剤をやった。私が勧めた」と供述。「妻に4年ほど前に覚せい剤を勧めた。妻はその後使っていた」と酒井容疑者の覚せい剤使用を示唆する供述をしたという。


酒井法子の億単位賠償 一体だれが負担するのか

酒井法子容疑者が所属するサンミュージックに、CMやファッションブランドの打ち切りなどで億単位の賠償金が請求される可能性が出てきた。このうち、酒井容疑者がどれだけ負担するかが焦点になっている。
田代まさしは、8000万円請求される

テレビに出ることは最近少なかった、のりピーことタレントの酒井法子容疑者(38)。とはいえ、CMにファッションブランド、裁判員制度PR映画と、その清純派キャラをビジネスにうまく生かしていた。

それだけに、覚せい剤事件を起こして、巨額の損害賠償のうわさがささやかれている。元タレントの田代まさしさん(52)は、内外タイムスの2009年8月18日付コラムで、自らも事件を起こした経験から賠償について語った。

田代さんは、「すでに収録が終わっていた番組がお蔵入りしてしまい、賠償金を8000万円請求されてまだ返してる最中」と告白。そして、「のりピーの場合さらにCMの違約金なども発生してすごい額になってしまうのではないかと…」などとつづっている。

実際、酒井容疑者は、CMでは、トヨタ自動車と製薬会社のアラクスと契約しており、トヨタが契約の打ち切りを予定し、アラクスが契約解除の交渉をしている。CM制作には、数億円かかるとされるから、損害は大きい可能性がある。

また、酒井容疑者のファッションブランド「PP rikorino」について、伊藤忠商事はすでに契約を継続しない決定をしている。150品目もあるといい、商品が店頭から撤去されたとも報じられている。

さらに、酒井容疑者が出演の裁判員制度PR映画「審理」について、最高裁がDVD貸し出し中止などを行った。制作費だけで7100万円もかかっているという。

このほか、ビクターエンタテインメントが、酒井容疑者のCD、DVDを出荷停止などにし、ベスト盤CDの発売も中止している。

ただ、損害賠償の請求については、各企業や最高裁では、まだ決まっていないなどとしている。
酒井容疑者は、3〜4割の負担?

酒井法子容疑者側には、どれだけ賠償金が請求されることになるのか。

ある大手芸能プロの幹部によると、CMなら、酒井容疑者の場合、今後具体的なオンエア予定がなかったため、契約金をそのまま返還することになるという。この幹部は、CMと裁判員制度PR映画だけで、2億円の賠償額になるとみる。

最も損害が大きいというのが、ファッションブランドだ。「次の秋冬企画が立ち上がって商品ができており、それを店頭から下げないといけませんから」とこの幹部。その損失だけで3億円近くになるとしている。

すべて合わせて、酒井容疑者側には、トータルで5億円の賠償額になるというのだ。

支払いの交渉は、所属事務所のサンミュージックがする見通し。CMの契約金などは帳消しになることも多いというが、芸能プロ幹部は、酒井容疑者の場合、影響が大きく出ているため、本来の賠償額の4割程度は請求されると見る。

ところで、酒井容疑者は、賠償金のどのくらいを負担することになるのか。

起訴され解雇されるかで状況が違う可能性があるが、芸能プロ幹部は、「普通は解雇する」としたうえで、酒井容疑者もある程度負担するとみる。

サンミュージック幹部が、『更生させたい』との意向ですので、そんなに請求しないと思いますが、3〜4割は請求されるでしょう。一括でなく月払いになると思いますが、(酒井容疑者は)マンションなどの不動産を売ることになるかもしれませんね」

芸能事務所の契約にも詳しい紀藤正樹弁護士も、賠償金が減額される処理が行われるとみる。

「個人の契約になっていませんので、賠償対象はサンミュージックになります。そして、映画などで代役のタレントを立てて、 1000万円のところを500万円で受けるなどの処理をするのでは。本人でないとダメでないものは代役を使うわけで、その点はジャニーズタレントなどと一緒でしょう」

酒井容疑者の負担については、こう指摘する。

「損害分を請求するとすれば、本人が不動産売却などで支払うことになります。復帰が前提なら、小向美奈子さんの例のように、解雇しても他の芸能プロに所属しないという拘束契約を交わし、負担を免除することも考えられます。きちんと刑罰を受ければ、事務所の温情は構わないと思います。厳しくすることで再犯を繰り返す人もいるわけですから。刑罰に温情を与えることの方が、むしろ問題があるでしょうね」

【記事元】http://www.j-cast.com/2009/08/19047774.html