「プリウス」ブレーキに苦情多数

otasukegaido2010-02-03

プリウス」ブレーキに苦情多数
トヨタ自動車佐々木真一副社長は3日午後、前原国土交通相と直嶋経済産業相に面会し、米国など海外での大規模リコール(回収・無償修理)の経緯や、米国と日本で苦情が増えているハイブリッド車の新型「プリウス」のブレーキ不具合問題について説明した。

前原国交相は面会後、記者団に対し、プリウスの不具合について調べ、「リコールに該当するかどうか判断する」との考えを示した。

 佐々木副社長は直嶋経産相に「ブレーキをコンピューターで制御する範囲の変更で改善できる」と説明し、今年に入り、工場で生産する車には対策を講じていると話したという。

 また、佐々木副社長は同日夜、記者団に対し、対策を講じていない車両の不具合については「1件1件精査して原因を追究して改良を検討する」と述べた。

 国土交通省によると、新型「プリウス」の利用者からの不具合情報は、昨年7月に千葉県松戸市で起きた計4台の車が絡む玉突き衝突事故を除くと、昨年5月の発売から11月までゼロだったが、12月から先月に計13件と一気に増えた。販売店などへの情報を含めると、トヨタは計77件の不具合情報を把握しているという。

 昨年7月の事故については、国交省が報告を受けた同8月以来、トヨタに事実確認したが、設計や製造に起因する欠陥は見つかっていないとしている。