裸が見える空港スキャナー

otasukegaido2010-01-11


裸が見える空港スキャナー

2009年12月25日(米国時間)、デトロイトへ向かう飛行機の中で、乗客が下着に仕込んだ爆発物を爆発させようとするテロ未遂事件が発生した。米国政府の当局者や元当局者たちは、今回の未遂事件を教訓として、このような爆発物を、(それ以外のさまざまなものと一緒に)見通せるスキャナーを空港に増やすべきだと主張している。

米運輸保安局(TSA)は近年、通常の金属探知機では探知できない脅威を見つけ出す一連の「全身撮像装置」(whole-body imager)の試験を行なってきた。これらの装置は、先述のクリスマスのテロ未遂事件でも機内に持ち込まれたとされる、隠れた爆発物を高い精度で発見できる唯一の手段だ。

TSAでは、乗客検査システムを向上させるため、2つの基本技術の検討を行なっている。その1つである『ミリ波センサー』は、ミリ波という電磁波を照射して、[被写体からの]エネルギーの違いを計測する。この装置を乗客に用いると、写真のネガを思わせる詳細な3次元画像が得られる。

TSAは現在、この装置を19の空港に40台設置している。うち6つの空港では、乗客検査の主要手段として、この装置を各1台ずつ導入している。他の13の空港では、残りの34台を再検査用として導入している。